「陽斗君からもらったんでしょ?」


沙月がにやりと笑う

「ち…違うよ!ただ気に入ってるだけ。もうすぐ新しいの買おうかと思ってたところだよ」

嘘。ほんとはまだハルのこと好きだし、このネックレスもハルを想っている証


ただ未練がましいとは思われたくないだけ


「そういうことね。なんなら今から見に行く?」

「うん、いいね」


どんなにハルのことを想い続けても、もう会うことは出来ない。

もう忘れるしかないのかもしれない


なら、ハルを忘れるいいきっかけになる


あたし達はネックレスを見に、店を出た