車から出てきたのはハルのお父さんだった

「どうしたの?」

女性がおじさんに話しかける


おじさんとこの女の人は知り合いなの?


「パスポート忘れたんだよ、まったく…」

パスポート?旅行か何か…?

それがハルの予定だったのかな

あたしの存在に気づいたおじさんはハルと同じ笑顔であたしを見た

「優希ちゃんおはよう、どうした?」

「あれ?このひとおじさんの知り合いなの?」

女性はあたしが思ったことをそのまま言っていた

あたしが聞きたいんだけど…


「ああ、陽斗の彼女さん」

「そうだったんだ」