「萌乃ー…また失恋したの?」
「んー…」
私は桐谷萌乃。いっつも片思いばっかりの恋をしてきた。
話しかけてきたのは親友の有紗。
有紗は至って普通。
「なんであんな人に告ったの?あいつちょーーモテるんだから振られるに決まってんじゃん!笑」
「わかってるよー…でも好きなのー…」
私が告白したのはこの学校1イケメン。
性格も優しいからすぐに好きになってしまった。
「まー、早く切り替えな。あいつは絶対彼女いるんだし。勝ち目ないよ」
そりゃそーだ。
「はーぁー、急に現れてくれないかなー、王子様ー」
「何言ってんのー笑笑 そんな人現れないよ笑笑」
「やーだー(´•ω•`)高校生活でリアルに充実できないなんてやだーよーあーりーさー」
弟も彼女がいるのに私だけいないんなんて耐えられない!!
「知らないわ!笑 彼氏ができるまで私でいいじゃん笑」
「…」
こんな感じで毎日過ごしている。笑
まー、楽しいからいいんだけどね(´•ω•`)

学校終了
「有紗帰ろー( ´ ▽ ` )ノ」
早く帰ってコンサートでも見よ( ´͈ ᗨ `͈ )◞♡⃛
そこに有紗が走ってきた。
「ごめん!萌乃先帰ってて!呼び出されちゃったから」
「えー(´•ω•`)わかったー(´•ω•`)ばいばーい」
「ごめん!ばいばい!」
たったったった
一人で帰るのって寂しい(´•ω•`)
あたりを見渡すとカップルばっかり。
イライラするから早めに電車乗って帰らなきゃ。
ドン!
「わっ!すいません!大丈夫ですか?」
酔っ払った男の人とぶつかってしまった。酒臭!!!
「っあー、いってーな。前見ろブス」
はーん⁈何この人!!
「あの、早く起き上がってもらっていいですか」
今男の人が上にかぶさっている。酒臭いし重い(´•ω•`)
「あのっぎゃっ!」
急に床ドンしてきた。
え。この人。ちょーイケメンやん。!!
「あの…///」
男は私になにか言いたげな表情をしてきた。
「あのさ」