【優奈side】


ふぁーあ……きもちー


私は陽が当たる席でボーッと座っていた。


すると、ポニーテールの髪を珍しく乱れされてこっちに走ってくる純玲がきた。


「ねえ!優奈!あんた、勉強してる?」


目を鋭くして焦ったように言った。


「……へ?……勉強?……なんで?」



「ハアー……やっぱりね……。もうすぐ、夏休みよ?」



「あーっ!そういえば、そうだねー!それで?夏休みがどうかしたの?」


それを言うと、「ハアーーーァ」と盛大な溜め息をつかれた。