「うっ……分かってるわよっ!べ、別に純玲ちゃんには関係ないじゃない!」
璃々ちゃんは、蒼白の顔で怒鳴ると一人で走っていった。
「あっ。待ってよ!璃々!」
それに続いてみんな、走っていく。
その場には私と純玲、陽那ちゃんが残った。
「大丈夫?」
純玲が手を差し出すと戸惑っていたが握り立ち上がった。
「えぇ。ありがとう。こんなことしてもらったのは初めてだからなんて言えば良いのか分からないけど……ありがとう」
綺麗な黒髪をなびかせて微笑んだ。
うわぁ……陽那ちゃんて顔きれー……
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