狼くんに振り回されすぎて


抱きしめられてから数分たっただろうか
大神くんは未だに私を解放しようとしない


「ねー先輩」


「今度はなに!?」


大神くんは私を抱きしめたまま
話をし始めた


「俺と付き合ってくれませんか」


「……っ」


「良いって言うまで離さない」


「ちょっ、大神くん?」


「はい宜しくお願いしますって言葉以外
受け付けてませーん」


「とりあえず1回離して?」


大神くんの気持ちはすごく嬉しい
今すぐにでも返事したいくらい
でもその前にやらなきゃいけない事がある