「美咲ちゃん、どこ行ったんだろうな」
「学校のどこかにいるだろ」
「カズ冷た!この冷え切った弁当みたいに!」
ドヤ顔でそう言い放ったかわいは、タコさんウィンナーを口へ入れた。
……ツッコミどころ、多すぎるんだけど……
「どうせ久しぶりの学校にテンション上がって、いろんな所見て回ってるんだろ」
「え、そうなのか⁈」
「いや、知らないけど多分…」
「…てか、美咲ちゃんっていつから幽霊なんだ?」
「あ?知らね」
「カズ、不機嫌ー。こっわー」
「別に、そんなんじゃねーよ」
よく考えてみると、俺は美咲のことを全然知らない。
いつから幽霊になったとか、幽霊になった理由とか……。
何故、俺の前に現れたのか、とか。
