「やっと……!やっと昼休みだ!」
「後で職員室行けよ?」
「放課後にまとめて行きゃあいいだろう」
「まぁ。そうだな」
今は昼休み。
ここまでの流れをざっくりと説明すると、美咲は俺たちの所に一度も戻ってこなかった。
それから、かわいは4時間目にも先生に席のことで注意を受けた。
「なぁ、かわい」
「ん?」
「席、元に戻したら怒られずに済むんじゃねーの?」
「え、ヤダ。怒られんのもヤダけど、お前と離れんのもヤダ」
あ、ダメだな。
忘れてたけど、こいつホモだったわ。
「っつか、美咲ちゃんのことだよ!」
「え?」
今度は俺が、聞き返す番だった。
「いや、え?じゃなく!」
「……あ、ちょっと待って。弁当用意するから」
「いやいや!それよりも先に……いや、弁当を先に用意するか……」
という話の流れで、先に弁当を開く。
そして、食べながら話し始めた。