駄々をこねるようにくっついて来た。



…やっぱこいつホモだろ…!



俺にくっついてるかわいを引き剥がし、美咲を見る…と、



「ね、できたできた!」



彼女の手の上に浮かぶ何やら青白い雲のようなものを見て俺は思った。



「……え、それが霊気……ってやつ?」



「うん!そうみたい!」



嬉しそうに笑う美咲は、それをかわいの体の中へと入れた。



「よし、多分これで大丈夫!」



すごいでしょ、腰に手を当て胸を張って自慢する美咲。


いや…いまいちこの状況が掴めないんだけど…。


当の本人も変わった様子はなく「なんでそんな嫌そうな顔してたんだよ!」とわめいている。



「…なぁ、本当にできたのか?」



「ふふ、まぁ見てなさい!」



そう言った美咲はわめいているかわいの隣に行くと、肩をぽんぽんと叩いた。


…すると、


「ん?誰……っておあ!美人な女の子!」



見えるようになったみたいだ。