「あー…でも、できる限りやってみるよ」
「で、出来んの⁉︎」
「なになに、オレの霊感上げてくれんの⁉︎」
「んー、多分できんじゃない?多分」
「多分って…」
100%ではない事実にしょんぼりしているかわい。
でも、どうやって……?
美咲の発言に疑問を抱いていると、美咲が何かをしている。
「…美咲、何してんの?」
「私の霊気っていうの?かわいくんに分けてあげようと思って」
「……まぁ、頑張れ」
これはもう、応援するしか方法がない。
俺も体験したことないものだから。
「んー…」
目の前でくるくると腕を回す美咲。
その顔は不安と期待を足して2で割ったような…複雑な顔をしていた。
「なー、まだー?」
「待ってろ、今やってるから」
