何故かかわいも、図書室で大きく頷いている。
「バカだなー!カズ、お前こんなことも知んねのー?」
「は?」
さっきとは立場が逆になり、今度は俺がバカにされる。
見下ろしてくるかわいがウザい。
「我が木立-コダチ-高校はな、学校の開いている8時から19時まで、図書室の出入りが自由なんだ。ただ、滅多に人の入っているところは見ないけどな」
「……なんで知ってんだ」
そんなこと、知ってるわけねーだろ。
ちなみに、木立高校は俺たちの通ってるここのこと。
「あれ?知らねー?オレ、1年の時図書委員だったんだよ」
「いや、知るわけねーし」
っつか、覚えてねーし。
「まあとにかく。図書室に行こーぜ!」
という感じになって、図書室に行くことになった。
