「…おい、かわい」



「ん?なに?」



「…ちょっと本棚見とけ」



「なに?幽霊いるって証明してくれんの?」



「まー…そんなとこ?」



いるわけねーだろ、と付け足したかわいは、渋々本棚を見た。



「…いくよ」



そう呟いた美咲は、いつになく真剣な表情をしていた。



…すると、

途端に美咲の目が青く光り、本棚にあった本が次々に出て行き、空中に浮き…



「え…ちょ……!」



最終的には、本だけでなく他のものも浮かせていた。