そして、思い描いていた結末。
「なに、じゃあ美咲って幽霊の名前⁉︎」
「いやだから、今言ったじゃん」
何だろう。
かわいがとてつもなくウザい。
いつも以上に。
「お前そういうの信じる系かー、オレ今までそんなの見たことないから信じねーよ」
俺を見下すような目で見るかわい。
見たことないって、かわいが霊感ないだけだろ。
「そんな幽霊とかいたら土下座して謝る。ま、いるわけねーけどな」
「……」
何故か勝ち誇ったような顔をしている。
…いや、俺の横にいるんだけど。
「もう、なんかこの人頭に来る。いいよ、土下座させてあげる!」
そう言った美咲は、後ろにある本棚を見つめ、何かを念じ始めた。
…なにかするんだな。
