…でも、何でそんなに話して欲しいんだ……?
「幽霊って、気付いてくれる人少ないでしょ?ソレって、寂しいんだよ。だから…知ってくれている人は、1人でも多い方がいい。だから、かな」
「あぁ、後、君が私に話し掛けてる時、ソレを他の人に見られた時に君が変人呼ばわりされないよう、フォローしてくれる人が必要だと思うんだよね」
と美咲は続ける。
最初、寂しそうな顔をしていたが、変人の下りからまたニマニマされた。
変人とは失礼な!
「まぁ、そんな理由だよ」
そう締めくくられて、納得する。
「なーに黙ってんだよ、早く教えろ!」
かわいには聞こえない美咲の話を聞いていたせいで、俺は黙り込んでいた。
悩んだ末に、俺は後者を選ぶことにした。
「んー…幽霊の名前?」
「……え?」
キョトン、とするかわい。
いや、当たり前だろうけど…。
「ブフォッ!お前そんなの信じてんの⁉︎」
「……」
一瞬信じてくれるかと思ったが、そう思った自分がバカだった。