「い、いいの?」



彼女は、意外そうな顔をしていた。



「だから…いいって言ってんだろ!くそ!もう寝る!」



あー、恥ずかしい。



眠気なんて覚め切っていて、寝れるハズなんかないのに、美咲に背を向けて布団を被った。



しばらく、美咲の気配を近くに感じていた。



少しして、そっと振り返る。



美咲は、壁の方へ行って小さくなっていた。



眠っているのだろうか。



…ん?幽霊って、眠んの?



ま、いいか。



眠気なんて来ねー…とか思っていたけど、部屋が静かになると意外と眠れそうで、目をつぶっている間に眠りに落ちた。