アイドルなんて、なりたくない<font color=

西洋人形らしく、フリフリのワンピースを着ており、衣装は毎回違う。

しかも、秋山レイナは、元気で可愛い《こももちゃん》と時とは違う、おしとやかでクールな《ラピスラズリ》を見事に演じた。

美少女の甘く美しく涼やかな微笑みは、すべての人を魅了する。

しかも、屋敷の外に出た人形時の演技も本物のようだった。

前作同様、《ラピスラズリ》の写真にも、すぐにプレミアがついた。

『ご主人様に解けない謎はございませんわ』

微笑みを浮かべて言うこの名セリフが、流行になった。

これにより秋山レイナの女優としての地位は確定したと言ってもいい。

洸太は、《魔法少女こももちゃん》の時からの秋山レイナのファンだ。

彼女のアクションに憧れて、空手を習いだしたと言う。

しかも、師範の孫娘が秋山レイナそっくりと聞いて、ますます期待に胸を膨らませた。

だが、期待ハズレな事に、その優衣は秋山レイナとは似ても似つかない性格だった。

優衣は、黙っていれば、どこかの清楚なお嬢様に見える。

癒し系の綺麗な顔の作り

整えられたプロポーション

腰の近くまで伸びている髪は、キレイにポニーテールにしている。