アイドルなんて、なりたくない<font color=

「…そうね。生放送の情報が流れた時から、みみたこになる位聞いていたしね」

テンション低めに答える。

洸太は、お構いなしに

「そうだよ。俺は、この日を楽しみにしていたんだ。レイナちゃんが出演している《蒼い鎮魂歌(レクイエム)》の最終回宣伝の生出演を!!」

まだ、熱く語っている。

麻衣は苦笑いを浮かべて優衣を見る。

優衣の方は、うんざりとした表情だ。

「ざ、残念でしたね」

麻衣が気を使って言うと

「麻衣ちゃんは優しいね」

洸太は、そう言ってから優衣を見て

「それに引き換え優衣の奴は冷たいよな。レイナちゃんにそっくりの顔をしているのに、中身は大違いだ」

そう言ってから、定期入れを出してから開く。

その写真は、ツインテールで魔法少女のような服を着た少女、巻き髪に西洋人形のようなフリフリ系の服を着た少女のブロバイドが入っていた。

よく見ると同一人物で、優衣によく似ているが、少し幼い。

それを見た瞬間に、優衣の額に<font color="#000000"></font>マークが三個ほど浮かぶ。

「それを私の前で見せないでって言っているでしょ!!」

優衣は、洸太を睨む。

洸太は、定期入れをポケットにしまってから、