翔太 Side






自動ドアが開く音がしたから




マニュアル通りに





「いらっしゃいませー 」




と、言って客をちらっと横目で見る 。





いや、まて まて まて





客だと思われる女は俺を見て何故か






固まっていた。







知り合いか ??








そんなわけない だって 俺は






ついこの間引っ越してきたばっかりで






知り合いは愚か、友達すらいない 。






「あの ... 大丈夫 です か 」






思わずタメになってしまいそうになって





慌てて 無理矢理 敬語にする 。





絶対こいつ タメか 年下 。




返事をしない客 。





なんなんだ 。





って、逃げた !?




女は青ざめ自動ドアをくぐり





外に走っていった 。





「不思議なやつ」






おかしい奴もいるもんだなって



思った 。