絶望の部屋2

「さ、澤田。澤田どこ?こっち来て。」
 
 
 
「えっ…ひめ?いつの間にそんなとこに。」
 
 
「そんなことはどうでもいいから早くこっちに来てって。」
 
 
 
私はさっきと同じようにあーーーっと叫びながら澤田を待った。
 
 
早く来て。
なんで扉がなくなってるのよ…
 
 
私の背中をトントントンと誰かが叩く。
 
 
「澤田?」
 
 
「えっ。なに?ひめ?声出してくれないと場所わからないって。」
 
 
 
澤田の声はまだ少し遠くから聞こえてくる。
 
 
じゃあ誰なの今の…
 
 
 
カタッ、ギギィ、カタッ、ギギィと交互に聞こえる足音なのかどうかわからないが奇妙な音が後ろから聞こえてくる。
 
 
 
えっ何?なんのドッキリなのこれ。
 
 
 
「さ、さ、澤田?どこ?早く。早く来てよ」
 
 
 
「そう焦らすなよ。こっちだって見えないから行くの大変なんだからな。」
 
 
 
そう言う澤田の声と後ろから近づいてくる足音の接近に怖くなり体が膠着して動けなかった。
 
 
「いて。。なんだよ。」
 
 
ドサっと前から転ける音が消えた。
 
 
何かに引っかかったのかな…。
 
 
「あっ。そうだ。俺さっき部屋からライト持ってきてたんだった。ははは」
 
 
何が「ははは」よ笑えないから早く来て。
 
 
 
ライトで自分の足元を照らし澤田は「わっ」と大きな声をあげバタバタと足音をたててこっちにライトを照らしてきた。
 
 
 
うーーっ。眩しっ。
 
 
「えっ。え。え。」
 
 
「どうしたの澤田?」
 
 
「し、し、新庄。後ろのやつ誰…?」
 
 
私は恐る恐るゆっくりと首を後ろに向けた。
 
 
 
「ようこそ絶望の部屋へ。」
 
 
にたっと笑うゼツボウの顔を最後に私の意識はそこから飛んだ。