絶望の部屋2

「なぁひめ。やめとこうぜなんか危ないってここ絶対。」
 
 
澤田は声を震わせながら私に言ってきた。
 
 
「ほんと頼りになるのかならないのかわからないねあんた。
 
 
男なんだから前歩いてよ。私だって怖いんだから。」
 
 
 
ふふっ。澤田。さっきの仕返しはさせてもらうからね。
 
 
 
澤田に前を歩かせてこっそり部屋から出て扉を閉めてやるんだから。
 
 
 
「お前本当にビビってるのか?なんか声が楽しそうだぞ…。」
 
 
 
「そんなわけないじゃない。
 
 
私は一応女なんだからそんな羞恥心のないこといってると女は寄り付かないよ。」
 
 
鋭いななかなか。
もっとビビってるふりした方がいいのかな…
いや、そんなことやっても私のキャラじゃないとかいってこいつは気づくだろうな…。
 
 
「はいはい。前歩けばいいんだろ?
 
 
ってかひめ今どこだよ?」
 
 
「こっちよこっち。」
 
 
「こっちってどっちだよ。見えなんだからなんか工夫してくれよ。」
 
 
「だからこっちだって!
 
 
声のする方に歩けばいいでしょ。」
 
 
「あっ、なるほどね。ちょっと待ってくれよ今そっち行くから声出してて。」
 
 
私は澤田に言われた通りにあーーっと大きな声で叫び続けた。
 
 
「おっけ。着いた着いた。
 
 
じゃあひめ俺のどっか掴んでてくれよ。」
 
 
「わかった。」
 
 
私は澤田の腕を掴んでそのまま前に進んで行った。
 
 
 
「ねぇ澤田…。出口どっちか覚えてるの?」
 
 
 
「あっ。どっちだっけ?」
 
 
よし。こいつは忘れてるな。
私は残念ながら覚えてるけどね。
 
 
私は澤田の腕から手をそっと離して出口の方に歩いていった。
 
 
澤田は手を離した私を心配して私の名前を叫んでいた。
 
 
 
出口はこっちだよ。
 
 
たしかこの辺に…。
 
 
 
あれ…?この辺にあるはず…。
 
 
 
なんで…。
確かにこの方向で間違いないはずなのに。
 
 
なんで出口がないの?
 
 
 
私はさっきまでの余裕は吹き飛び全身冷や汗でビッショリになってしまった。