絶望の部屋2

澤田はしばらく手をおさえて悶えていた。
 
 
「あれ…?まな?何してるのこんなとこで。」
 
 
「明日香…!」
 
 
まずい。明日香にこの澤田の姿を見られたら私のイメージが…
 
 
私は澤田の足を蹴って目で合図をした。
 
 
起きろくそバカ。早く起きろ。
 
 
 
澤田はやれやれと言った顔で腰を上げた。
 
 
「ねぇさっきこの辺で凄い悲鳴が聞こえなかった?」
 
 
「えっ…。気のせいじゃないかな。
 
 
私達ずっとここに居るけど何も…聞こえなかったよね澤田。」
 
 
「う、うん。たぶん聞き間違いだと思うよ。」
 
 
「そうなのかな…。それよりまな、あの男の子人は誰なの?
 
 
まさか…彼氏?」
 
 
私はびっくりして明日香の頭の叩いてしまった。
 
 
「ご、ごめん。でも澤田はただの友…友達類の何かだよ。」
 
 
「友達類の何かって何よ…?」
 
 
「そうゆう感じのやつなの。」
 
 
「そ、そっか。でも澤田君だっけ?
 
 
あの人なんだか私の好みかも。」
 
 
「えっ…!」
 
 
「どうかした?」
 
 
「ううん。あんなのが好みなんだ…。
 
 
あいつ弱いし情けないし優しくないし文句多いしすぐ泣くし喋るの下手だし歩くの遅いし意地悪だしカッコ良くないし男らしくもないし気がきかないし鈍感だしバカだしアホだし…」
 
 
「あの…ひめ?そろそろ俺も傷つくぞ?」
 
 
し、しまった…つい口が勝手に…。
 
 
「本当のことじゃない。
 
 
わかっといてもらわないと後で気づかれたらショックでしょ。」
 
 
「はい。そうっすね…。」
 
 
「ふふっ。面白いねまなって。」
 
 
明日香は口を手で覆いクスッと笑いながら私をからかってるようにも見えた。
 
 
何がおもしろいのよ…
全部あんたのせいよ…澤田のバカ。