私はいつも通り寝た。
 
 
いつもとなに一つ変わらない日常を取り戻すために。
 
 
 
眠りについた私に夢の中で光が多い尽くし気づけば広場のようなところに立っていた。
 
 
「ひめ!!遅かったな。
 
 
ひめなら帰ってすぐに寝るのかと思ってたのによ!」
 
 
 
聞こえてくるのは澤田の声だった。
私はママに言われたことを意識してしまって顔も見れないってゆうのにズケズケと。
 
 
「なに澤田。
 
 
私今考え事してるからあっちいっててよ。」
 
 
「あれ?俺なんかしたかな。
 
 
ひめえらくご機嫌ななめじゃん。」
 
 
「別に。ただ考え事してるだけだし。」
 
 
 
「ふーん。それよりさここ凄いと思わない?
 
 
夢の中で今喋ってるんだぜ。」
 
 
 
確かに。
なんなんだろここは…
本当に夢の中なの?と思ってしまうほど現実と全く変わらないこの世界に私は正直戸惑っていた。
 
 
 
「ねぇ澤田…。
 
 
夢選挙ってなんだと思う?」
 
 
「さぁ…言ってた通りじゃないかな。
 
 
クラスの人気者だけが生き残れるって言ってだろ?たぶんこの中でいるやつといらないやつを分別していくんじゃないかな…」
 
 
 
「うーん…どうなんだろ。。
 
そんな感じになるのかな…」
 
 
 
「あ!いたいた!
 
 
まなー!!居たんなら声かけてよ。」
 
 
 
真理ちゃんは私を見つけるなり飛びついてきた。
 
 
 
「真理ちゃん!!
 
 
ごめん。澤田と話してたら気づかなかった…」
 
 
 
「澤田と2人で??怪しいわね。」
 
 
「ちょっ。真理ちゃんまでそんなこと言うのやめてよ。」
 
 
 
「真理ちゃんまでってことは他にも誰かに言われたんだね。
 
 
お似合いだと思うけどな私は。」
 
 
 
「しつこいなぁ。私と澤田はただの友達!!」
 
 
「はいはい。わかったわかった。」
 
 
 
「ははは。こんな時まで楽しそうだなひめと高瀬さんは。」
 
 
 
ようやくいつもの四人の最後の1人が後ろから現れた。
 
 
 
「一条。遅かったね。」
 
 
 
「まぁな。俺も色々と心の準備が必要なわけよ。」
 
 
「心の準備ね…。」
 
 
私も怖い。
だけどこの四人でいるとなんだか頑張れる気がするんだよね。
 
 
 
夢選挙。どんなゲームか知らないけど絶対生き残ってやる。
 
 
「みなさんお揃いのようですね。
 
 
始めましてになりますかね。私はゼツボウ。このゲームの主催者にあたります。どうぞよろしくお願いします。」
 
 
 
微妙な機械音をたてながら急に頭上に現れたのはゼツボウと名乗るこのゲームの主催者にして最悪の根源、容姿はまるでロボットのようで何処となく不思議な感じを持ったやつだった。
 
 
 
「それでは早速オープニングゲーム、夢選挙を始めたいと思います。」