「あっ‼しまった、どうしよう」
女性の悲鳴に似たような声がコンビニに響いた、彼女は伊藤栞最近入って、今は研修期間中だ

「伊藤さん、どうしたんですか?あ~、やっちゃったね」
俺は、事務所から休憩をやめて出ていった、するとレジは混んでるわ、フライヤーはやりっ放しだわ、散々な状態だった、生憎もう一人のシフトの子はバックルームに入っていて、栞が一人でやっていた

「あっ、坂上さん、すいません」
栞はもう泣きそうな目でおどおどしていた。

「伊藤さんはフライヤー続けて、すいません、レジお願いします」
俺は、とりあえず、栞にフライヤーを任せて、バックルームに届くような声で呼び掛けて俺もレジをうち初めた。そしてなんとか多少の混雑で収まった。そして、お昼休憩

「また、迷惑かけちゃった、ダメだな私、お兄さんに迷惑ばっかり」
栞はかなりへこんでいた、1ヶ月週5で入ってシフト入ってるけど仕事できない、自分に嫌気がさしていた。

「ふぃ、ようやく休憩だ、お弁当でも食べようかな」
俺は、そう思いながら、事務所にお弁当を持って入った

「うわっ、ビックリした、伊藤さんお疲れさまです」
事務所をあけると隅っこでシュガー系のパンをかじっていた、それをみて俺は、ビックリした、誰も居ないと思ったからだ

「あっ、お疲れさまです、さっきはすいませんでした、休憩中でしたよね」
栞はそう言いながら、いかにも申し訳なさそうな、顔で話した
「なんで、ビックリしたんだろ、お昼食べてただけなんだけど」
栞は心でそう感じていた
まだまだ波乱が続きそうな予感がしていた