二年生に上がった頃には 俺と桃菜は下の名前で呼ぶほど親しくなっていた。 クラスは違うけれど 平塚と俺と桃菜で一緒に帰ったりしていた。 平塚曰く、桃菜は誰とでもすぐ 友達になれるらしい。 それが男でも女でも 例えいじめれっ子でも 態度が変わることがない。 悪く言えば八方美人なのかもしれない。 それくらい、誰に対しても 明るくて優しいのが桃菜だった。