高校最後の夏休みは 初めて出来た彼女とデートしたり 友人と遊んだり バイトをしたりで中々充実していた。 そしてこの夏に、俺は初体験をし、 大人の仲間入りをした気分だった。 夏休みが明けてすぐ文香の大学の推薦合格が決まった。 県外の美術系大学への進学だった。 秋には平塚の就職先も決まり、 俺一人、取り残された気分だった。