『水槽』


たゆたう意識
揺らぐ水影
剥がれた鱗の辿り着く先

仰向けの僕はため息ひとつ
青い水面にあぶくがひとつ

届かぬ言葉を吐きました

絶えることも
凍えることも
飢えることもない

とても心地のよいとこで

隔てるものの正体は
眼には見えない水のよう

何故だか息が苦しいのです