「ばかだよな。やっぱ、お前みてるといじめたくなる」
「なんでバカって言うの~!あたしはガキでうるさくて落ち着きがなくてバカで猫にもバカにされるやつ…ってもういいよね?あたし眠いんだ~」
ほらさ、明日デートじゃん?
早寝早起きしないと昼まで準備して出かけれないじゃん?
────ドンッ
颯はあたしの足の間に足を入れドアに足をつける。
「逃げるの?」
今の颯は…怖い。
それでなんだか涙が出そうで…
逃げたくなった。
「…男の部屋に勝手に入っといて逃げるの?」
「だって…」
「わがまま禁止、あと…その顔反則だから」
…えっ?
颯の顔が今ほんのり赤く見えた。
颯は照れてる?
あたしのこと貶しまくってるけど、あたしのこと嫌いなんかじゃないの?
あたし颯に貶されてばっかりで嫌われたんじゃないのかなぁって不安になった。
颯の態度が怖いから本気で嫌われたんじゃないのかなぁって…思ったのに
「好きだから、いじめたくなんの。お前以外にこうはなんない」
へ…?
そして颯はあたしの首筋に顔を近寄せてあたしの首筋に甘いチューをする。
何が起こってるのかわかんないけど
颯に嫌われてないことはあたしの脳も理解でき安堵感がある。
よかった~、颯に嫌われてなくて。
なんだか嬉しくてニッて笑うと…
「…なに快感?」
耳元でソッといや、ゾッと呟かれた。
ぎゃあ~!
突然なんですか!?
「…ふ。なに焦ってんの?」
「別にっ」
「ふーん。じゃあする?」
「別にっ」
って………
おい!別にじゃなくてやだだろ。
だけど後の祭り。
あたしは颯に担がれ、ベッドに置かれ颯はあたしにまたがっていつかはこんな日が来るであろうと思ってたけどさ…
本当に来ちゃうとは…。
