まさかっ!
せ、せ、せせせせっ~……!
って無理無理無理無理!!
是が非でも断る!
だけどっ…そしたら寝顔消してくれない~!
わかった…、いいよ。
修学旅行の時する予定だったし(たぶん)遅かれ早かれその予定だったし。
あたしは颯の上に四つん這いになって
颯の顔に唇を寄せる。
がんばれ、あたし!
「…ん」
胸が熱くて
鼓動が早くてうるさくて
だけどあたしはふわっと甘い香りがする意地悪なあいつに優しくキスをしたんだ。
「…」
顔が体中が熱い。
真冬なのにすごく熱い。
なんでこんなに熱いんだろう…
「…お前さ。バカ?」
