────カシャ
ん?
気付いたらあたしは夢の中に入ってた様でシャッター音が目覚まし時計代わりになったらしくあたしは起床。
「ってえ!?」
シャッター音が聞こえ周りを見ると隣に腕を枕にしてついて横に寝転がってる颯が。
しかも半裸なんですけどっ!
よくこんな真冬に!
って!
「まさか……寝顔撮った?」
「わりぃ?お前が俺の音楽プレイヤー勝手に使ってんのもよくねぇと思うけど」
颯はあたしの耳につけてたイヤホンを片方外して自分の耳につける。
なにまともな事言ってるの…。
確かに勝手に使ったことは悪かったよ。
それにしてもあたしがここで寝てたこと別にどうも思わないのね……。
窓の外は薄暗くてまだ雰囲気的に夜。
あたしあんまり寝てなかったから怒られないんだ。
ってそうじゃなくて
「お願い!消して!」
だけど颯は音楽を聴いてて全く聞こえないらしい。
あたしは自分のイヤホンを外して颯のイヤホンを外す。
「なにすんの?」
「消して!寝顔…!」
「いいよ?じゃあ…」
なんですか。
なんなんですか。
「俺とやれたらいいよ?」
やる?
やるってなにを?
