「ぎゃ~」
「だから隣人の松本に迷惑じゃん」
「だって…」
今は夜であります。
どこから家に入ってきたのか不明な猫ちゃんは消え颯とお家で2人きり。
だけど問題はそれではないっ!
布団を洗ってからまだ乾いてなくてあたしの寝る場所がない…。
それを颯に言うと
「あ、そう」
冷たい反応された~!!
颯はあたしに一言いうと即風呂場へ。
廊下でも押し入れでも寝てろって?
真冬だよ?
具合悪くするのはもう修学旅行のトラウマで風邪も発熱も気絶も懲り懲りなんだ!
もういいもんっ!
颯のベッドで寝てやる!
そしてあたしは颯の部屋に入り颯のベッドに寝そべる。
近くに音楽プレイヤーがあって人の物なのも無遠慮に弄って聴いてみる。
定番ラブソングだ…。
……にしても颯の天ぷら美味しかったな(☜言い方)
ピーマンは不味かったけど他のさつまいも美味しかったな~!
ってさつまいもはあたしが作ったんだ、切る作業だけだけどね。
とにかく明日は颯とデート…!
颯を喜ばしたいっ!
それがお礼―…
確かに家事もデートもお礼もしないとあたしは安心しなかった。
お礼は相手のためじゃなくて颯が喜んでる姿が見たいから。
お礼する!って修学旅行の時に言って守らないといけないってのは口実。
そんなあたしは最低ですか───…?
