離してなんかやるかよ。


んー……


洗濯あたしも……


やってみようかなぁ。


この前TVで洗剤の量の説明とかやってたからそれやってみよう!


そしてあたしは洗濯を終えキッチンに向かう。


「いい匂い~」


「にゃ~」


キッチンには猫と颯が。


この猫は一体どこから来たんだろう。


どこの猫なんだろう。


首輪もつけてないしパッと見野良猫ぽい……。



それにしてもいい匂いっ…!



「んー…」


あたしは料理をする颯の後ろに立つ。


「なに?」


颯は野菜を切ってキッチン台には新聞紙の上にのった天ぷらが置いてあった。


ぎゃっ!ピーマン!


それに種抜いてないし!


最近TVでピーマンの種は栄養満点だと聞いたけど種も緑の部分も栄養なんか一切入ってないと思う!!


「あたしも切りたい」


「あー、いいけど」


あたしは颯に包丁を借りてピーマンじゃないさつまいもを切ってみる。


「太っ。お前みたいに太い」


「はぁ?」


次の瞬間、颯が……


「…こうして」



あたしの手の上に手を重ねて切り方を教えてくれる。



距離が近くて


さっきまであたしが颯の後ろにいたのに今はあたしの背中に颯の体が触れる。


颯はさっき脱いだあと着替えたのか真冬なのに黒のタンクトップだった。


チラッと腕をみると筋肉が……あって


颯もやっぱ男の人なんだって改めて思う。