離してなんかやるかよ。


後ろを向くとベッドの上にバケツが横になって置いてあってバケツの中に入ってた水が床とベッドに溢れていた。


そしてさりげなく(濡れてない)床に置いたシューノンのサインは猫に遊ばれてます?



「お前スカート濡れてる」


「ぎゃあ~!女子の部屋を勝手に覗いた挙句あたしのスカートを~………!」


「うっせ。隣の家の松本迷惑だと思うけど?」



………松本くんごめんなさい。



そして颯はスーパーで買った荷物を持ってキッチンに行った。



というか猫やめろ~!シューノンのサインが~!



あたしは猫に「シッシ」って言ってとりあえず颯のところへ行かせシャワー浴びるのは面倒だったからスカートを脱ぎジャージになりスカートと布団を持って洗濯機まで運ぶ。



「重っ~!」



「なにしてんの?」


あたしの叫び声が聞こえたのやら颯はあたしのところへ来た。


「見ればわかるでしょ。手貸して」


「…ん」


そして颯は楽々と濡れた布団を持ち上げ洗濯機に布団を入れた。



「ありがと……って」


わぁ────!!



颯、シャツが濡れてる!


「あ?なに、そんな見つめてんの?」


シャツが濡れてます!


そして服がスケて筋肉が……………


「……ふーん?なるほど。見惚れてたんだ?」



はぁ?


今いちごオレ飲んでたら絶対吹いてました。



そう思った時、颯はシャツを脱いで洗濯機に入れた。



……なっ!


「そうなんじゃないっ」


ばかっ!


あたしは持ってたスカートを颯に投げ飛ばした。


そして部屋へ戻ろうとする。


―ツルッ


「いた~」


布団の水が運んでるときに床に溢れたみたいで床が滑りやすくなってあたしは転倒。



「…バカなんじゃない?」



後ろから颯が辛口な一言。