離してなんかやるかよ。









「いま何時!?何分!?何秒!?何点何何秒~!?」


なんで起こしてくれなかったの!?


ひどいっ…!!


只今飛行機の中です。


あたしが意識を取り戻したときは修学旅行終わりで颯が荷物を持ってあたしの前に立っていた。



ちなみにそれはつい最近の出来事。



きっとあたしは修学旅行の半分寝てたと思う……。



修学旅行の後は必ずレポートを提出しないといけないんだけどレポートなんか書けないよ~!!



「起こしてくれたっていいじゃない」


「マジで寝起きって不機嫌だな」


「うるせ~!!」



そんなこんな不機嫌なあたし達は日本に帰国。



そしてあたしは即家へ帰った。



「…酔った~、寝る」




これを俗に言う船酔いではなく、時差ぼけと言うのか…。


なるほど…。



地面と天が逆さまになった場所にいるみたいな気分だ。



「お前寝すぎだろ…。クマの冬眠みてぇだわ」



颯がそんなことを言ってるけどクマはもっと寝ると思う。



あたしは自分の部屋に入ってベッドへダイブ。



「そう言えば…」



颯にオムライス貰ったお礼もしなかったし


性交もしなかったな。


倒れてばっかりでなんやかんや多忙だったから忘れてた。


だけど性交はさておきお礼はした方がいいよな―…。




お礼って何がいいかなぁ―…?








「クリスマス!?」



「うん。クリスマスじゃん、明後日」




季節は流れ冬下旬。


そろそろクリスマスらしいです。



それに明後日って近日過ぎませんか…?



それに明後日って冬休み開始の日じゃなかった?



明日終業式で、いったん学校終わるから。




「柚來は勿論神崎と過ごすんでしょ?」



颯とクリスマス……。



去年のクリスマスはシューノンの音楽を聴きながら大好きなオムライスを食べながら翼と両親と騒いだけど。



「まだまともに初デートしてないんでしょ?それにお礼ってやつもまだなんでしょ?」



確かにデートしよう!ってどちらかが誘って2人でお出かけしたことは一度もないし。



修学旅行から結構経ったけれどあたしは未だにお礼をあげてない。



お礼って何がいいのかなぁ……?



って考えていたらいつの間にか冬休み前になってた。



時間って早く経つもんだねぇ……。



って関心してる場合かっ!!