離してなんかやるかよ。


「…別にダンスしたくねぇなら無理にしなくていいんじゃない?」


俺も体調不良だし多分できねぇから。


「あ、本当だ!颯頭いいっ!ありがとうございます」



なんで敬語…?


「じゃあ翼達もデート楽しんでね!じゃっ、行ってきます」



そして俺達はホテルを出て地下鉄に乗ってフェリー乗って待ち合わせ場所の自由の女神に向かう。



「海きれいっ!」


フェリーから見える景色をみて柚來は一言。


───クシュッ


確かに絶景だけど。



「大丈夫?」


風が若干冷たい。


「ん。俺なか入るわ」


今は船の風通しがいい場所にいて柚來と俺は中に戻る。


柚來、海見たかったよな―…



顔色が暗い。



「ご…」



椅子に座った柚來に謝ろうとしたら船が揺れた。



その拍子に体のバランスを崩した俺は反射的に椅子に手をついて柚來と額がくっついた。




「わりぃ「熱いよ!颯熱ある!」



「え…いや、大丈夫。これぐらい…」



つーかフェリーが港に到着したぽいな。


座席してた人達がフェリーを降りていく。



そして俺はフェリーを降りた。



フェリーを降りてからは俺達は無言であっという間に自由の女神についた。



わ、すげぇ。


自由の女神の迫力に俺は圧倒されるけど柚來は全然元気ない。



俺のことなんて、気にすんな。


ほっとけばそのうち熱なんて治るよ。



修学旅行なんだし楽しめよ。