「にしても机重すぎた」


「にしてもお前の隣とか俺学校行きたくないわ…」



「なんでよ!家にいてもあたしと…」



会うでしょ、颯は。


なんか家でも学校でもそばにいるって思うと胸がキュンってして


顔がほんのり赤くなる。



「お前あんまりそそるなよ」


「あ、お菓子大量に持ってないし大丈夫。食欲がそそられることはないよ」



そして颯は黙然とした…。


無言だしボケーっとしてるし…


目開けたまま寝たのかな。


おやすみなさい…。


「宇佐美柚來さんだよねっ!?」



ひくっ…!!


前の人から突然、声をかけられたあたし。


三希さん…。



三希さんは金髪よりの茶髪を巻いてて毛先は青という派手な髪にピアスが左右に3つついてる女子。



メイクはそんなに派手じゃないけど赤リップがついててかっこいい。



「はい!宇佐美柚來です、よろしくお願いいたします…」


「よろしく。あたし鳳三希(おおとり みき)去年翼と同じクラスだったんだよ、だから翼とは仲いいんだ」


お〜!おおとりっ!


珍しい名前…。



名前までかっこいいっ!!


「そうなんだ!」


翼と友達なんだ!


それにしても…


「青髪かっこいい〜!Hipstarだ!ヒップスター♡」


「そう?普通じゃない?というか宇佐美柚來さん語尾にハートついてるけど…。それにヒップスターってなに」



あら、ヒップスターも知らないの!?



ヒップスター(Hipstar)とは1950年代に現代感覚に敏感な者っていう意味で流行ってたけど今では個性的な格好の人って言う意味で使われてる言葉だよ!


そう言おうとしたら…



「柚來。あんたRap好きってバレるよ」


「…にゃにゃにゃにゃっ〜!」


しまった!


Hipstarって言葉はスラング(あまり使うのはよくない)英語で基本的にHiphop好きな人が使ってる言葉なのです。


「宇佐美がうさぎが猫のモノマネしてる」



クラスの男子がそう言って


「「「「うるさい」」」」


三希さんや翼、颯、松本くんがあたしに注意してきました。



「ごめんなさいっ」



颯起こしちゃってごめんなさいっ。


「宇佐美うるさい。発狂する時間があるから修学旅行どこ行きたいか班で相談しろ。修学旅行は上海、シンガポール、NY、ハワイの中から選べ」


上海!?シンガポール!?


NY!?ハワイ!?