「天使だなぁ…白雪姫ちゃん天使だなぁ」
「それやめろ」
「え…?」
男性客はそう言って茫然としている。
あー俺、なに言ってんだよ。
白雪姫ちゃんって呼び方は確かにむかつくけど
俺はもうあいつの好きな人じゃねぇし
それにあいつとは付き合ってたけど自然消滅したし。
俺はあいつの同居人なんだよ。
「君も白雪姫ちゃんのことかわいいと思うよね!?やっぱり!」
「別に…」
あいつは可愛すぎる。
それに天使って言うより俺を翻弄して
小悪魔って言う感じのやつだった。
「君かっこいいからモテそうだし理想高そうだよね。ハーフの子とか外国人と合いそう!」
ハーフって先輩じゃん。
先輩はこの学校の生徒じゃないけど明日は他校の生徒も来ていいからこの文化祭に来るらしい。
先輩と俺がお似合いか―…
柚來もそう思ったのかな?
柚來も先輩と俺がお似合いだと思ったのかな?
