離してなんかやるかよ。



…つーか。



柚來困ってねぇ?




それにこの男性客すげぇ柚來のこと見てんだけど。




まさかこいつナンパでもされたんじゃねぇの?



白雪姫ちゃんって呼ばれてた時点でなんか違和感あったし。



「…お前オムライス違うとこだろ?」




ナンパされたかはわかんねぇけど


柚來が白雪姫ちゃんって呼ばれこの男性客にジロジロ見られててすげぇむかついた。



それに困ってる好きな奴をほっとけねぇ。



もうほっときたくねぇ。



今度はちゃんと守んねぇと助けねぇとって思ったんだ。



「え…!?い、1番さんって聞いたんだけど違った…!?」




柚來は目をパチクリパチクリ瞬きしている。




…久々にその顔見たな。



俺の家に住むってなった日もすげぇ瞬きしてたな。



まじでその顔面白い。


それに1番と7番のテーブル間違えるって確かに1番と7番は似てるけど…。



「…1人の男性客がオムライス2つとか有り得ねぇだろ。それにこのチョコレートドリンクも飲むんだよ?食えるわけねぇじゃん」




「ええっ!?あたしなら余裕で食べれるよ!朝飯前だよ…!」



柚來はニヒヒってすげぇ笑顔で言う。



だろうな…。



お前なら朝飯前っつうか夜食後、余裕で食えそうだな。




「あ、残したらオムライスくださいね!そ…あ、いやじゃあ!またの来店お待ちしてます」




柚來は男性客にそう言う。


そ…あ、いやじゃあって噛みすぎだろ。




何か言おうとしてたのかもしれねぇけどさ。



つーかオムライス1番テーブルの方持っていってるクセに残したらオムライスくださいね!とか意味わかんないんだけど。


この男性客になんでオムライス残したらくださいね!なんだよ。



普通1番テーブルの人に言うだろ。



いや、まず残したらくださいね!なんて言わねぇよ。




今柚來は1番テーブルの方にオムライスを運んでて俺はこの男性客にチョコレートドリンクを渡す。