離してなんかやるかよ。



そんなこんな文化祭が始まり。


「へいいっちょあがり〜!」


只今コスプレ喫茶で接客してます。



松本くんはラーメン屋の様な対応で接客しているけど翼は普通にしてます。



もちろんあたしも普通に接客していたんだけど…



「君かわいいねー。白雪姫すごい似合うよ!」




今回のお客さんは普通に対応できません。




あたしかわいくないですよ!



白雪姫も似合いませんっ!



白雪姫があたしに似合うなんて…



やっぱり白雪姫が可哀想!



「ねぇ放課後俺と遊ぼうよ」




いやいや!


放課後は即家に帰って颯のためにトリュフ作らないといけないのに―…



颯に見つからないようにトリュフ作らないといけないのに―…




遊べないよ―…



「ねぇ白雪姫ちゃん聞いてる?」



あたしは何にも言えず立ち尽くしてると…お客さんがそう言ってきた。



なんて言えばいいの―…



あたしバイトの経験も接客の経験もないからこういうお客さんへの対応の仕方わかんないよ。




なんて言えばいいんだろう…。




あたしは困ってただただその場に立ち尽くしていた。





次の瞬間。




チョコレートの香りが漂ったんだ―…



颯…?