「「頑張れ」」
保健室の先生と翼はニコって笑ってあたしの肩を優しく叩いた。
ありがとう…。
あたし頑張るね…。
きっと甘くてほろ苦いトリュフを完成してみせる―…
そんなこんなであたしは翼と教室へ戻る。
教室へ戻る時。
「あたし今日家帰ったらトリュフ作る。料理苦手だけどトリュフ作ってトリュフ颯に渡して告白するんだっ!」
「…神崎これ食ったら食中毒なりそうとか言いそう」
翼や松本くんはあたしと颯が現在そんな仲良くないことを知っている。
だからって…
「酷いよっ!さすがに食中毒はないな~」
「冗談だよ。まあ頑張って、あたしは応援してる。叶わなかったら一緒にバイキング行こう!オムライスもあるしスイーツもたくさんある!」
叶わなかったらって…
叶わない前提で言わないでよ~!
翼の意地悪…。
確かに叶う確率の方が明らかにないけど
叶わない確率の方が明らかに高いけど
当たって砕けろだよ。
あたしは頑張るしかない―…
チョコレートに絡み続けるしかない―…
