離してなんかやるかよ。


まさか直谷くんはあの卒アルの同姓同名の直谷くんなんじゃないかな?



同姓同名じゃなくて直谷くんはあたしとおんなじ小学校の生徒で…




あの文章書いたのは直谷くん本人でその文章のなかにいた、オムライス食べたら元気出るよ!って言う女の子はあたしなんじゃないかな?




あたしはそう思った。


翼も言ってたー…



『直谷くんにリアルタイムじゃなくて結構前に会った気がするんだ』




翼、それは気のせいじゃないよ。




あたしも翼も直谷くんもおんなじ小学校だった。



だからあたし達会ってたんだよ。




直谷くんはあたしがオムライス食べたら元気出るよ!って言って卵焼きも食べれたし卵料理克服したんだ…。




「直谷くん改めて久しぶり。卵料理克服できてよかった!」




忘れててごめんね。



「え、覚えてたの…?」




ううん。


いま思い出したんだよ。



「直谷くんはあたしと小学生時代もおんなじクラスだったんだよね」



「うん…」



小学生時代にあたし達あってたんだね。



あたし少しだけ元気でたよー…



もやもやが少しだけ消えたし辛くなくなったよ。



「じゃああたしオムライス美味しいとこ知ってるからそこ行こう」



そしてあたし達はオムライスを食べに行った。



オムライスを食べながら昔の思い出話をたくさん直谷くんは話してくれた。



「直谷くんありがとう」



そしてオムライスを食べ終わり直谷くんがあたしの住んでるマンションの前まで一緒にいてくれた。



直谷くんといれてすごく楽しかった。



颯のことあたし信じようと思うよ。



嫌われてなくても嫌われてても颯を信じて好きでいようと思う。



あたしはそう直谷くんに伝えて


「あたし頑張るよ」



ニッて笑う。


そしたら直谷くんは…


「そうやって笑ってた方が絶対いいよ」



って言ってなんでかわかんないけどあたしの頭をポンポンって撫でた。



えっ…。



撫でられた〜っっ!!



あたしは突然のことにビックリ。



「じゃあね」


直谷くんはそう言って照れくさそうにあたしのところから離れた。



照れてた…!?


直谷くんあたしの頭ポンポンした!?



ほんと何事ー…?



あたしは照れくさそうにしてた直谷くんが頭ポンポンする直谷くんが頭から離れないまま家に戻ったー…。




あたしと直谷くんが一緒にいるところをまさか他の人に見られてなんて知らないままー…