離してなんかやるかよ。


今柚來がリビングに行ってお菓子渡したら…



直谷の話聞いちゃうんじゃねぇかな。




柚來直谷との小学生時代のこと思い出しちゃうんじゃねぇのかな。




それは止めたい。




それだけはさけたいんだ。




直谷の話聞かれたくない、何時か思い出しちゃうのはわかってるけど



なんて説明すればいいかわかんねぇけど思い出させたくないんだ。







「…そう言えばお前シューノンのCDリビング置いてあったよ」




どうしてもリビングに行かしたくねぇ俺は柚來と話して時間を稼ごうとする。




すげぇエゴイスティックな行動だとはわかってる…。




わかってる…。






「え!?じゃあ取りにいかないと!」





いやいやいやなんでそうなんだよ…。





止めたいのに逆に行こうとするんだよ。





「直谷達いるし…。ラップ好きなのバレたくないんだったら今じゃないときに取りに行った方がよくない?」






「あ…!ほんとだ。颯やっぱり頭いい!」