「柚來〜!」
窓の外から胡桃の声が聞こえた。
あいつもう着いてる…。
やばい…。
どうする?俺。
バレたくないし胡桃傷つけたくないし…。
「え〜!?か、か、か、神崎くんと!?」
俺がひとりで悩んでたら外からなにやらものすごい吃驚してるのか胡桃の噛みまくりの発言が聞こえた。
え…。
まさか…。
俺は咄嗟に窓を開けて顔を出す。
「神崎くんホントに!?柚來とい、居候して「翼声大きいっ!」
すると俺に気付いた胡桃が俺にすげぇ仰天しながら居候してるの!?って聞こうとする。
だけど柚來が止めに入った。
口を塞ぎ「声大きい」って言ってる。
あんなに隠してたのにあっさり言っちゃってあいつほんとなにやってんだか…。
「ぎゃ〜!直谷くん!」
柚來が直谷を呼ぶ声がして俺はちゃっかり反応する。
少しイラつくんだけど…?
それは気にせずホラーみて怖がらないくせに風船は怖いって言う柚來が叫んでたから今度は何に怖くて叫んだのよ。
って思ったら
「直谷くん…しっかり!」
直谷が泡吹いて気絶してた…。
まじかよ…。
2次元では偶に気絶あるけど実際にも気絶ってあるんだ。
それに泡ってやばくね…?
