上からギュッと抱きしめられてるので確認は出来ないけど
確かにこっちに近寄ってきてる。
足音が私の前でガタンッという音を立てて止まった。
その瞬間、三神くんの腕から無理矢理引き剥がされて、肩を抱き寄せられた。
恐る恐る顔を上げて見たら
いつものムスッとした顔なんか比じゃないくらいの形相で三神くんを睨みつけてる涼介くんがいた。
「りょ、りょ、りょ……」
一瞬だけ目線を私の方に向けたあと
私を片手で抱き寄せながら
三神くんの事をバカにするような目つきで見下げた
「…先手必勝だよ……お前よりも俺の方が少しだけ実行力があっただけの話だ。
もう俺のもんだから、お前がいくら足掻いたって遅ぇんだよ…
聞きたい事はそれだけか?」
「くそっ‼︎なんなんだよっ‼︎‼︎てめぇなんか、璃子ちゃんを全然幸せにしてやってねぇじゃねぇかっ‼︎‼︎なのになんで………」
「それは俺も耳が痛い話だ……。
けど、もう変に意地張んのも我慢すんのも終わりにする……」
と言って私の方を見た涼介くんが
私の頭を掴んで乱暴に口を塞いだ
「キャー!!!!!
イヤー!!!!!
うわぁー!!!!
ヒューヒュー!!!!!
璃子ちゃんいいなぁー!!
王子すげー!!
かっこいいー!!!!!」
居酒屋さんの中は大興奮
「くそっ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
悔しそうに奥歯を噛む三神くん
「俺だって、何回も忘れようとしたけど忘れらんねぇんだよ!
いつか絶対、お前からかっさらってやるかんなっ‼︎‼︎‼︎」
「無駄だな…璃子は俺のもんだ。」
何が起きたのか理解出来ない私は目をパチパチしてアワアワしてると
「……璃子、帰るぞ。
すみません、お騒がせ致しまして……
美希ちゃん、璃子の分の金これでたりる?それと璃子を守ってくれて感謝してます……」
それぞれの人に頭を下げ、帰る支度を手早くする涼介くん。
さすがの美希ちゃんも呆気にとられ
「あっ…はい……」
あまりのかっこよさに顔を真っ赤に染める店員さん……
私は今起きた事があまりにも大きくて受け止めきれないのと
かなりの量のお酒を飲んでいたようで、足がおぼつかなくて座りこんでしまった
「……ありぇ??あ あ あるけない…」
その言葉を聞いた涼介くんは
無言で私の脇と膝裏に手を入れると
ヒョイッと持ち上げてしまった。
いわゆる、これはお姫様抱っこ。
ぎゃーー恥ずかしすぎる。
必死に足をジタバタすると
ギロリと睨まれ
そのあまりの怖さに私は最早
借りてきた猫状態。
確かにこっちに近寄ってきてる。
足音が私の前でガタンッという音を立てて止まった。
その瞬間、三神くんの腕から無理矢理引き剥がされて、肩を抱き寄せられた。
恐る恐る顔を上げて見たら
いつものムスッとした顔なんか比じゃないくらいの形相で三神くんを睨みつけてる涼介くんがいた。
「りょ、りょ、りょ……」
一瞬だけ目線を私の方に向けたあと
私を片手で抱き寄せながら
三神くんの事をバカにするような目つきで見下げた
「…先手必勝だよ……お前よりも俺の方が少しだけ実行力があっただけの話だ。
もう俺のもんだから、お前がいくら足掻いたって遅ぇんだよ…
聞きたい事はそれだけか?」
「くそっ‼︎なんなんだよっ‼︎‼︎てめぇなんか、璃子ちゃんを全然幸せにしてやってねぇじゃねぇかっ‼︎‼︎なのになんで………」
「それは俺も耳が痛い話だ……。
けど、もう変に意地張んのも我慢すんのも終わりにする……」
と言って私の方を見た涼介くんが
私の頭を掴んで乱暴に口を塞いだ
「キャー!!!!!
イヤー!!!!!
うわぁー!!!!
ヒューヒュー!!!!!
璃子ちゃんいいなぁー!!
王子すげー!!
かっこいいー!!!!!」
居酒屋さんの中は大興奮
「くそっ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
悔しそうに奥歯を噛む三神くん
「俺だって、何回も忘れようとしたけど忘れらんねぇんだよ!
いつか絶対、お前からかっさらってやるかんなっ‼︎‼︎‼︎」
「無駄だな…璃子は俺のもんだ。」
何が起きたのか理解出来ない私は目をパチパチしてアワアワしてると
「……璃子、帰るぞ。
すみません、お騒がせ致しまして……
美希ちゃん、璃子の分の金これでたりる?それと璃子を守ってくれて感謝してます……」
それぞれの人に頭を下げ、帰る支度を手早くする涼介くん。
さすがの美希ちゃんも呆気にとられ
「あっ…はい……」
あまりのかっこよさに顔を真っ赤に染める店員さん……
私は今起きた事があまりにも大きくて受け止めきれないのと
かなりの量のお酒を飲んでいたようで、足がおぼつかなくて座りこんでしまった
「……ありぇ??あ あ あるけない…」
その言葉を聞いた涼介くんは
無言で私の脇と膝裏に手を入れると
ヒョイッと持ち上げてしまった。
いわゆる、これはお姫様抱っこ。
ぎゃーー恥ずかしすぎる。
必死に足をジタバタすると
ギロリと睨まれ
そのあまりの怖さに私は最早
借りてきた猫状態。



