「うーん……やっぱりシノノメさんの字は一通目かな」
残りの手紙も見てみたけれど、最初の一通だけとそれ以外の手紙の字が違った。シノノメさんの言葉を信じるなら、彼が出したのは一通だけ。つまり、唯一字形が違う最初の手紙だ。
じゃあ、他の手紙は誰が出してきたんだろう。
シノノメさんを装って、私への嫌がらせをしてきたのか。卑劣極まりない。
それにしても、手紙はまだ心配してくれたと分かるけど、わざわざ私に名刺を渡す意味はあったのだろうか。心配したところで、自分の個人情報を他人に教えられるものだろうか。
私は机の引き出しから、もらった名刺を出した。
シノノメさんは困ったら連絡してほしい、って言ってたっけ。
「でもまあ、今は何もないし」
興味本位でかけてみようかとも思ったけど、シノノメさんは社会人だ。もし仕事の妨げになったら迷惑だ。かけるなら、比較的夜のほうがいいかな。
夜になるまでの暇つぶしに、スマホを片手に人気のアプリをプレイすることに決めた。とはいうものの、まだ昼にもなっていない。しかし高校からの課題も出ていないので、ネット世界に入りひたることにした。
残りの手紙も見てみたけれど、最初の一通だけとそれ以外の手紙の字が違った。シノノメさんの言葉を信じるなら、彼が出したのは一通だけ。つまり、唯一字形が違う最初の手紙だ。
じゃあ、他の手紙は誰が出してきたんだろう。
シノノメさんを装って、私への嫌がらせをしてきたのか。卑劣極まりない。
それにしても、手紙はまだ心配してくれたと分かるけど、わざわざ私に名刺を渡す意味はあったのだろうか。心配したところで、自分の個人情報を他人に教えられるものだろうか。
私は机の引き出しから、もらった名刺を出した。
シノノメさんは困ったら連絡してほしい、って言ってたっけ。
「でもまあ、今は何もないし」
興味本位でかけてみようかとも思ったけど、シノノメさんは社会人だ。もし仕事の妨げになったら迷惑だ。かけるなら、比較的夜のほうがいいかな。
夜になるまでの暇つぶしに、スマホを片手に人気のアプリをプレイすることに決めた。とはいうものの、まだ昼にもなっていない。しかし高校からの課題も出ていないので、ネット世界に入りひたることにした。



