それに比べて華音は毎年、両親に連れて行かれてたらしい。



 そこでかなり男に絡まれたらしく「しつこい男の人が来るときがあるからちょっと嫌なんだよね……」と言っていた。




 だから今回は跡取りとして行くけど、一番の理由は華音を守るために行く。



 この間のモデルとして出たパーティーでは少し目を離した隙に誰かに捕まってたからな。



 今回は何がなんでも華音の側にいる。



 母さんたちも了承済みだしな。




 ってことで、パーティーは素早く用事を終わらせて2人でゆっくりとクリスマスを祝おうっ。



 俺はそう決めて、ゆっくりと目を閉じた───。