2人はそのままキャッキャッ言いながら先に行こうと歩いていた華音が振り向いて俺に話しかけた。



「あっ、颯真も早く!」



 いつもみたいなふんわり笑顔で……。



「そうよ、颯真にも用があるんだから」



 いや、俺にも用があるんなら先に言えよ!!なんて言えるわけもないんだけどなっ。




「颯真……?」



「あぁっ。今行く!」



 華音に呼ばれ、やっと俺は2人の後をついていった。