──日曜日──

「……で、やっぱり行くの?」



「そりゃそうだろ。一応俺たち財閥の子どもだし、俺は時期跡取りだからな。華音だって挨拶しなきゃいけないしな」



 ですよね……。



「それに、父さんと母さんに華音を絶対に連れて来いって言われてるし」



「……えっ?」



 亮真パパと咲良ママが?



「父さんにはいつも言われてたんだよ……。母さんにも遠まわしに言われた」



 と、颯真はげっそりしながら言う。



 そんな姿につい笑ってしまう。