颯真がいなくなった部屋に取り残された私。



「~~!/// 卑怯だよ、颯真はいつも……」



 私だけがいつも颯真にドキドキさせられてる。



 本当にいつものことで……。




 ……颯真は私にドキドキしてくれてるのかな?



 ふと、さっき触れた唇を触りながらそんなことを思う。



 どんなことでもいいから颯真にドキッとしてほしいなぁ……。





 さっきしたキスは、甘くて優しい……。



 ココアの味がした───。