「で、何があったんだ?」



 屋上に着くと真っ先に聞かれた。



 まぁ、当たり前かな。



 今回は何も言っていなかったから、何であの女が来たのかさっぱりだっただろうし。




「実はな……」



 俺は今日までの出来事をしっかりと藍斗に伝えた。



 初めて呼び出された日、華音のことで脅してきたこと。今日はまた自分と付き合ってくれと遠まわしに言ってきたことを言った。