そして目の前にはさっきまで寝ていたはずのあいつの顔がドアップで映し出されていた。



 ……ん? ちょっと待って……。



 何で私はこんなことになってるの?



 確か、なかなか起きてこない颯真を起こしに来て……。



 そう。私は颯真を起こしに来たの。



 なのに……。




「……ちょっと颯真!! 何してるの!」



 こいつはというと寝ぼけているはずなのに私を自分のベッドに引きずり込んだんだよ!!



 そんなことできるなら早く起きてよ!